今回は、東京都内でバリアフリーが充実している神社を紹介します。
車椅子利用者や身体に障害をおもちの方でも、当然ながら初詣に行く方はいるでしょう。
しかし、バリアフリーが充実していない神社仏閣では移動が困難になってしまいますよね。
本記事でおすすめの神社仏閣をいくつか紹介しますので、ぜひ初詣の際には参考にしてください。
初詣におすすめ!車椅子利用者でも安心できるバリアフリー充実の神社仏閣
バリアフリー充実の神社仏閣として、今回は7つをピックアップしました。
- ときわ台天祖神社(板橋区)
- 明治神宮(渋谷区)
- 富岡八幡宮(江東区)
- 須賀神社(新宿区)
- 浅草寺(台東区)
- 靖国神社(千代田区)
- 神田明神(千代田区)
以下では、それぞれのバリアフリー事情や特徴について解説します。
ときわ台天祖神社(板橋区)
ときわ台天祖神社は、東武東上線ときわ台駅南口から徒歩1分で行ける、バリアフリー対応が整った神社です。
駅から神社までの経路には、駅のエレベーターから神社の東側正面参道のスロープまで、移動に配慮した設備が整っています。
参道も凹凸の少ない石畳で舗装されているため、車椅子やベビーカーでも安心して参拝できます。
- 住所:〒174-0072 東京都板橋区南常盤台2丁目4−3
明治神宮(渋谷区)
明治神宮は、都心にありながら豊かな緑に囲まれ、バリアフリー設備が充実した神社です。
東京ドーム15個分という広大な敷地には、玉砂利の参道に沿って車椅子やベビーカーでも通行しやすい舗装路が整備されており、外拝殿へのスロープも設置されています。
原宿駅から徒歩1分という好アクセスに加え、境内には多目的トイレや休憩スペースも複数設けられており、誰もが安心して参拝できる環境が整っています。
- 住所:〒151-8557 東京都渋谷区代々木神園町1−1
富岡八幡宮(江東区)
富岡八幡宮は、1627年の創建以来、江戸最大の八幡様として親しまれ、金運や勝負運、縁結びなど17の末社それぞれに特別なご利益があります。
バリアフリー面では、正面参道は平坦に舗装され、階段部分には迂回できる長いスロープが設置されています。
さらに本殿にもスロープが設けられており、車椅子でも安心して参拝できる工夫がなされています。
- 住所:〒135-0047 東京都江東区富岡1-20-3
須賀神社(新宿区)
東京・四谷の須賀神社は、映画「君の名は。」の舞台として知られ、縁結びや復縁のパワースポットとして人気の神社です。
病魔退散、交通安全、厄除開運、商売繁盛など、多様なご利益があることでも知られています。
バリアフリー対応としては、参拝所まで続くスロープが設置されており、車椅子でも参拝が可能です。
スロープは若干の急勾配ながら、誰もが祈りを捧げられる工夫がなされています。
- 住所:東京都新宿区須賀町5-6
浅草寺(台東区)
浅草寺は、日本最古のお寺でありながら、充実したバリアフリー設備を備えた観光スポットです。
名物の仲見世通りから境内まで全体的に舗装され、本堂前の12段の階段にも優先エレベーターが設置されているため、車椅子でも安心して参拝できます。
境内には多目的トイレが2カ所あり、車椅子用手すりやおむつ替えシートも完備。
ただし、土日は混雑するため、ゆっくり参拝したい方は平日の訪問がおすすめです。
- 住所:〒111-0032 東京都台東区浅草2-3-1
靖国神社(千代田区)
靖国神社は、ほぼ全ての境内が車椅子で移動できるよう整備されたバリアフリー対応の神社です。
明治天皇の勅命により創建され、拝殿や神池庭園、遊就館、相撲場など様々な施設があります。
境内はフラットで石畳の参道は車椅子でも走行しやすく、遊就館も見学可能です。
ただし、回遊式庭園の神池周辺は玉砂利のため注意が必要です。
- 住所:〒102-0073 東京都千代田区九段北3-1-1
神田明神(千代田区)
神田明神は、参拝路のバリアフリー化が進んだ、アクセスしやすい神社です。
縁結び、商売繁盛、除災厄除の三神を祀る由緒ある神社で、境内は全体的に平坦に整備されています。
拝殿へは勾配のあるスロープで上ることができ、お賽銭箱も車椅子から届きやすい位置に設置されています。
随神門やえびす様尊像、だいこく様尊像など見どころも多く、表参道からの坂道も比較的緩やかで、複数あるアクセス路の中で最も上りやすい経路となっています。
- 住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田2-16-2
車椅子利用者が安全に初詣を楽しむためのポイント
安全に初詣をするためには、場所選び以外にも以下のポイントに注意しましょう。
- 事前準備で安心を確保する
- 比較的人が少ない時間帯を選ぶ
- 必要なサポートを事前に依頼する
- 防寒対策
新年の始まりですから、無理をせずに安全に参拝をなさってください。
以下で、具体的な対策を解説します。
事前準備で安心を確保する
初詣を計画する際には、事前の情報収集が鍵となります。
目的地の神社や寺院がバリアフリー対応しているかどうかを確認しましょう。
インターネットで検索する際には、「神社名+バリアフリー」「車いす対応」などのキーワードを活用すると情報が見つかりやすくなります。
また、参拝ルートの段差やエレベーターの有無、専用駐車場の場所も事前に確認しておくと安心です。
比較的人が少ない時間帯を選ぶ
初詣は元旦から三が日にかけて多くの人が訪れるため、混雑が予想されます。
特に、車いすでの移動は、人混みの中では難易度が高くなります。
そのため、早朝や夕方など、比較的人が少ない時間帯を選ぶことで、移動がスムーズになるだけでなく、ゆっくりと参拝を楽しむことができます。
必要なサポートを事前に依頼する
初詣に家族や友人と出かける場合は、移動や参拝中にどのようなサポートが必要になるかを事前に相談しておきましょう。
段差を超える際の介助や、お守りやおみくじを購入する際のサポートなど、具体的な場面を想定しておくと安心です。
一人で出かける場合は、神社や寺院のスタッフに声をかけて手伝いをお願いすることもできます。
防寒対策
初詣の時期は寒さが厳しいため、防寒対策も重要です。
暖かい服装や膝掛け、手袋を用意し、長時間の待ち時間に備えましょう。
また、車いすのタイヤが滑りにくい状態になっているか確認し、必要であればメンテナンスを行っておくと安全です。
初詣を楽しむために無理のない計画を
初詣は一年の始まりを祝う行事であり、楽しむことが最も大切です。
移動や混雑などで無理をしないよう、体調や状況に応じて柔軟に計画を変更できる余裕を持ちましょう。
また、最近ではオンライン参拝が可能な神社も増えています。
外出が難しい場合には、こうした新しい方法も活用することで、安心して初詣の気分を味わうことができます。
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